【Vol.1】超感覚的★作曲方法:有名曲から学ぶ!耳に残るメロディーの分析

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皆さん、こんにちは!loci DTM lab.のラボメン、音口あいです。(以下、「私」または「音口」)
普段私は作曲・耳コピ・アレンジを行っているのですが、時折「どうやって曲を作るの?」「メロディーの作り方がイマイチわからない!」といったご相談をいただくことがあります。
その際、以前は音口独自の作曲方法をお伝えしてきたのですが、我ながら感覚的すぎてこれじゃ伝わらないのでは…とあとあと猛省いたしました(º﹃º )

(私自身は風景や人物の情景などを浮かべて雰囲気からメロディを考えたり、逆にふと浮かんだメロディから情景を膨らませたりして作っているのですが、具体的にどういうことかと聞かれると「フィーリングです」としか浮かびませんでした。言語化が非常に難しいですすいません/笑)

そういったことから、何やかんや模索してみた結果、昔から有名な楽曲SNSで人気の有名な楽曲などから何かヒントを得られないかと思い至り、この記事を書くことにしました。

有名な楽曲たらしめんとするのは宣伝力・営業力・楽曲が使用されているアニメなどの映像作品の力などいろいろな要因が絡んでこそだと思いますが、それが人に刺さるかどうかは楽曲のポテンシャル(もしくは聴く側の好み)によるものではないかと音口は個人的に思っています。

ゆえに、その「楽曲のポテンシャル」とやらが一体どこから生まれているのかを客観的に理解できれば、感覚のみに頼らず技術的なアプローチでプロの楽曲にも劣らない良曲を生み出すことが可能になるんじゃないかと思ったわけです。

今回は以下の3曲をざっくり分析してみましたので、何かしら作曲のヒントを得るきっかけとなれたら幸いです!
 

曲目
【1】ドラゴンクエスト「序曲」/すぎやまこういち
【2】Bling-Bang-Bang-Born/Creepy Nuts
【3】アイドル/YOASOBI
 


 

【1】ドラゴンクエスト「序曲」/すぎやまこういち
  (ドラゴンクエストシリーズ テーマ曲)

 
※メイン部分

ソーソ
↑ドー↑レー↑ミー↑ファー ↑ソッ ↑↑ドーー↑シー↑ラ
↑ラーー↑ソ ↑#ファ↑#ファ↑ラ ↑ソッ↑ミーー ミーミ
ミーミー#ファー#ソー ラーーーラッシッ↑ドッ
↑レ
ーーーラッラッ↑ドッ ↑ドーシーラーソー

 

ポイント1
黄色…隣り合わせの音が連なっている
ポイント2
「↑ドー↑レー↑ミー↑ファー↑ソッ↑↑ドー」のように「ソ」→「ド」と高い音に跳躍することによって盛り上がる
ポイント3
メロディーの流れが波のようになだらか(↗↘↗↘)
だんだん上がって、ちょっと下がって、また上がって、下がってを繰り返している

 


 

【2】Bling-Bang-Bang-Born/Creepy Nuts
  (アニメ「マッシュル-MASHLE-」第2期オープニングテーマ)

 
※サビ部分

↓ラ↓シド
ド・ド ↓シ・↓シ ↓ラ・↓ラ ↓シ
ド・ド ↓シ・↓シ ↓ラ・↓ラ ↓シ
ド・ド ↓シ・↓シ ↓ラ・↓ラ ↓シ ミレ
ミレ ド・↓シ・↓シ↓ラ

 

ポイント1
黄色…隣り合わせの音が連なっている
ポイント2
オレンジ…交互に隣り合わせの音が連なっている(「ミ」「レ」「ド」「ド」「シ」「ラ」
「ミドド」「レシシ」「ドララ」の組み合わせで階段状に下がってきている
ポイント3
特定のメロディが繰り返されている(ミドド レシシ ドララシ×3回)
ポイント4
「ミドド レシシ ドララ」のように下がってきた音が「ラ」→「」のようにちょっと上がることによってまだこのフレーズが続くことを匂わせている
(最後は ミレド ミレド シシのように「シ」→「ラ」で下がって終わっている)
 


 

【3】アイドル/YOASOBI
  (アニメ「推しの子」第1期オープニングテーマ)

 
※サビ部分

ミソ
ラ・↑ミ・ラーーソラ ーー↑ミラソラ・ミソ
ラ・↑ド・シーーソラ ーーシ↑ド↑レ↑ファー↑ミー

 

ポイント1
黄色…隣り合わせの音が連なっている
ポイント2
水色(1)…「ミ」「ソ」「ラ」のみで構成
ポイント3
水色(2)…ラミラソ・ラミラソのように特定のメロディが繰り返されている
ポイント4
ピンク…フレーズの終わりで「レ」→「ファ」と音が跳躍することによって盛り上がる
 


 

まとめ

上記のポイントから、隣り合わせの音階が連なっていたり同じフレーズが繰り返されていたり特定の音の組み合わせで階段状に上がり・下がりしたりしていることがわかるかと思います。
このように、メジャーな楽曲(主に耳に残りやすいキャッチーな楽曲・口ずさみやすい楽曲)は大抵と言ってもいいほどこういった技がよく組み込まれているんですよね。
ですので、作曲する際はぜひこれらのポイントを意識しながらメロディーを作ってみてほしいです!

ではでは、今回はこのへんで。またお会いしましょうーーー!!

この記事を書いた人
ファンタジー系フリーBGM作家。福岡出身。オーケストラ・コミカル・ほのぼの・ホラーなどゲーム音楽ライクな楽曲をダウンロード配布中。ときたま既存のゲーム音楽の耳コピにも挑戦している(ゼルダ・FF7・FF10・KH・クロノなど)。ちいかわのうさぎを見ると元気になる。

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